バランス活性療法と呼ばれる理由

バランスチェックとは?

プロの方はご存知かもしれませんが、手技療法の世界には筋反射テストというものがあります。
キネシオロジーやオーリングテストなどが有名で、これらは筋肉の反射作用を利用して、体に良いもの・悪いものなどを判別する検査法です。

人の体というものはセンサーの塊で、私たちが思っている以上に脳にはありとあらゆる情報が集まってきています。
しかし、そのすべてを意識に上げてしまうと脳はそれを処理しきれず、パンクしてしまいます。

外を走る車の音やパソコンの動作音、周りの人の会話、TVの音、換気扇の音、服の肌触り、におい、気温、照明などなど、すべてみなさんの周りにある「情報」ですが、意識しなければ普段は気にならないはずです。
私たちの脳は常に情報を取捨選択し、「顕在意識」と「潜在意識」に振り分けているのです。

分かりやすい例が、集中したときに周りの音が一切聞こえなくなる現象。
これも脳のフィルター機能によるものです。
このフィルター機能でシャットダウンされている情報の中に、実は患者さんに整体をする上で必要な情報が眠っているとしたら…?
それを潜在意識下から引き出すのがバランスチェックという検査法なのです。

 

潜在意識とは?

氷山に例えるならば、水の上に出ている部分が私達の認識できる意識(顕在意識)で、水面下に隠れている大きな氷の塊が潜在意識です。

潜在意識には全身のセンサーが受け取った情報や生まれてからこれまでの情報、そして祖先から脈々と受け継ぎ、DNAに刻まれた情報のすべてが蓄積されています。
そして、ここには体が治るための情報も隠されているのです。

 

これまでの常識を覆す考え方から組み立てられた整体法

通常、不調を抱えた患者さんがいた場合、医師は知識とこれまでの経験から、その人に最適と思われる治療を選択し、処方します。
どの様に治すかは医師が決め、患者さんはそれに従うというのがこれまでの常識でした。
しかしこれまでお伝えしてきたように、

・体の中には治るための情報がある

・体は自分で治る力を持っている

この前提からすれば、本来「治そうという行為」「他人がどう治すかを決める」というのは無理があるのではないでしょうか?
バランス活性療法では、潜在意識の声を聴く検査法「バランスチェック」により、患者さんの体から様々な情報を引き出し、回復の手伝いをして行きます。

 

バランスチェックの例

施術可能か?→病院に行くべきお客さんを無理に施術してしまう事を避けられる

原因はどこにあるのか?→痛みが出ている部位と原因は必ずしも一致しない

施術部位は?→思いもよらない場所に、改善のカギが隠されていることがある

体がどのような状態になっているのか?→状態がわかれば対処法もわかる

修正の方向性は?→体にとってどうすれば正しい位置に納まりやすいか?がわかる

どの技を使えばいいか?→鍼灸師であれば経穴の選択にも使える

力加減は?→刺激量の過不足がないよう、適切な刺激量を調べることが出来る

施術終了のタイミングは?→痛みを追い過ぎてやりすぎる事を防ぐ。痛みが残っていても体の反応として説明するので、お客さんにも納得してもらいやすい。

などなど・・・

これらはあくまでバランスチェックで調べられるものの一例ですが、このようにバランスチェックはお客さんの体が求めているものを術者に教えてくれるため、まったく初めて遭遇するような症状でも落ち着いて対応することが出来ます。

また、バランスチェックは発想次第で可能性が無限に広がるため、新しい技の開発や、術者自身が思っても見なかった施術部位の発見なども毎日のように起こり得ます。
これまではベテランの先生しか判断できなかった微妙な感覚の部分まで調べることが出来る為、全くの素人の方でもベテラン並みの施術が、すでに技術を身に着けている先生はお客さんの体の声をより聴けるようになる為、施術の精度、効果が上がります。

 

このように、今まで術者が外側から決めていた施術方針を、バランスチェックによってお客さんの体の声を聴き、決めていく。

つまりお客さんがすべての方針を決める整体法なのです。

これがこれまでの整体法と180度違う考え方を元に構築された整体法と呼ばれる所以です。